どのような心(Being)で
困難に向き合うか
〜いま、大切にしたいこと
生きているかぎり
予想もしないような出来事が次々に起こりますね
Doing(どうするか)よりBeing(どうあるか)
という投稿でもお伝えしましたが
困難にあってこそ
<どのような心>で
それを乗り超えてゆくか
そこを大切にしたいと思います
わたちたちは第5波を乗り超えました
それを支えた原動力は
ひとりひとりの誠実で冷静な行動
他の人々を信じる心
だったかと思います
もう一度あのときを振り返りながら
まずは自分自身の心(Being)に意識を向けて
呼吸法によって
ぐるぐる思考の波を静め
無色透明な、澄んだ湖のような心があらわれて
水晶のようにおだやかな心で
あるがままの現実を見つめ直してみると
自分がどう行動すべきか
いかにあるべきかが見えてきます
…………………………
経験したことのない事態に直面すると
わたしたちの心は
過去や未来をさまよいだします
それが心の特性
なんでこうなったのか
誰のせい?
これからどうなるんだろう
もっとひどいことになるかもしれない…
心は否定的な思考を次々と生み出し
その思考がさらに不安をあおり
不安が影絵のように巨大化したとき
人は前向きな行動をとる勇気を失います
このような不安のイリュージョン(幻想)ほど
私たちを消耗させるものはありません
不安を抱えきれず
<誰かのせい>にすることで
外敵をつくって不安を解消しようとしたり
<絶対安全>という非現実的なゼロリスクに囚われて
自己と他者を過剰に制限・支配しようとしたり
不安をなかったことにして
無意識の底に抑圧し、何も考えずに行動したり
どの方法も、苦しさがつきまといますね
不安と迷いで心が波立つあなたへ
こんなときこそ、ヨガの智慧に触れて
<今、ここ>に意識を向けて
自分を取り戻す方法があります
古代インドのヨガの智慧
バガヴァッド・ギーター<神の詩>という経典は
わたしたちが逆境にあって
<どのような心>で現実に立ち向かい
どう行動すればよいのか
混沌とした時代をどう生き抜けばよいのか
その指針となる実践的な智慧にあふれています
…………………………
自律神経の司令塔である呼吸を操作することで
誰にでもできる方法をあなたへ
ひとりになれる時間を作ります
目を閉じて呼吸に意識を集中し
ゆったりと長く吐くことでリラックスして
目の前に起きている出来事をあるがままに観察します
浮かんでは消える様々な思考や感情を
冷静に客観的に眺めながら
自分ではどうにもならないこと
自分自身の努力で変えられること
この二つに問題(課題)を分離します
そして
自分ではどうにもならないことや
心配しても始まらないことに
エネルギーを吸い取られていることに気づいたら
まずはそちらにエネルギーを与えるのをやめてみる
そして
自分が為すべきこと、できることに
焦点を当てていく
自分がどう行動すれば現状の改善に貢献していけるかに
精神集中します
精神集中こそ
どうにもならないことへのエネルギー漏れを防ぎ
為すべきことにエネルギーを注ぐ活力を生みます
たとえ不完全でも
自分にできる最善を尽くしながら
淡々と行動してゆく
心はできるだけ安らかに、平静に保ちながら
このように行動できる力を
ヨガセラピーでは<行為力>とも呼びますが
余計な邪念に引きずられずに
精神統一する具体的な秘訣を説いたのが
バガヴァッド・ギーター<神の詩>です
…………………………
長引くコロナ禍
沖縄は第6波を迎え
私自身も瞑想してみました
この困難にあって
自分がどのようにありたいか
基本的な感染対策を慎重に地道に継続していくことは
言うまでもありませんが
改めて今年一年の過ごし方として
<自分の身体と心のあり方>に意識を向ける
その基本に立ち返りたいと思いました
<健康は富に勝る>
呼吸法、肉体への刺激と解放(アーサナ)によって
自律神経を調整し、自然免疫を高めて
感染症に打ち克てる身体作りをしていく
<目の前のことに精神集中>
為すべきこと、自分でできることに淡々と集中し、
まずは自分自身が心を安らかに、平静に過ごすことに
エネルギーを注いでいく
あなたもぜひ、瞑想で自分の心に問いかけて
<どう在りたいか(Being)>に思いを馳せてください
答えはつねに、自分の中に
逆境にあって
安らかに淡々と前向きに過ごすあなたの存在は
周りの家族や同僚、友人たちを勇気づけます
Beingこそ
社会を動かすパワーの源なのですから
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