セラピーstory Kさん<続編>       50代女性 クローン病・うつ病

20年間服用してきた抗うつ薬
​断薬へのヨガセラピーstory

週1回のヨガセラピーで腸の炎症が寛解状態となったKさん

​体調が安定していることから、20年間服用してきた抗うつ薬を少しずつ減薬し、断薬にいたりつつあります

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Kさんは30代でうつ病を発症し、約20年間、抗うつ薬を服用してきました。ヨガセラピーを週1回継続し、クローン病の炎症が治まりつつある中、2021年7月、

「長年服用してきた抗うつ薬を減らしてみたい」

と思い立ったそうです。

20年も服用してきた薬なので勇気がいりましたが、主治医と相談しながら2週間ごとに半量にし、さらに半量にして

体調を確認しながら、慎重に減薬を進めてきました。

そして8月末、完全に薬を飲まなくなって2週間が経ちます。

「精神的に安定しています。毎朝ヨガをしているので

調子の悪さにはすぐ気がついて、休むことができているからだと思います。

心がざわざわするときは、呼吸法をしたり白湯をのんだりして、心を静めています」

「完全に薬を飲まなくなってまだ2週間なので、頓服として薬は持っていますが…今年いっぱい様子を見ながら

主治医と一緒に体調をみていきたいです」

結果を焦ることなく、冷静で穏やかなKさん。

これほどスムーズに減薬→断薬が進んだ要因についてKさんに聞いてみました。

◇自分への気づき

 わたしは自分の状態に気づくのが遅いほうでした。昔から仕事に集中すると、呼吸を止める癖があって、歯を食いしばって、がーっと仕事をして、後でどっと疲れがくるパターン。猛烈に4日働いて、あとの2日は寝込むとか…

 今は、毎朝ヨガをして、自分のその日の体調に気づいています。朝、眠気とだるさを感じると、ああ今日は無理できないな。そう感じて、早めに仕事のお休みをとることができるようになりました。

 仕事のスタイルも、無理をして倒れるパターンじゃなくて、いつも呼吸を意識しながら、エネルギー配分がうまくできるようになりました。

 30分おきに呼吸を確かめるようにして、浅くなっていないか、止めていないかをチェックしながら、1日の疲れは、その日のうちに回復できるようになったんです。

◇白湯

 消化によいからと始めた白湯ですが、心にも効いていると思います。

 心がざわざわしたとき、白湯を飲むと落ちつくんです。

 すーっと心が静まっていきます。薬がなくても、白湯があるから安心です。

◇散歩

 目的もなく外を歩くということ、私の場合は今までなかったのですが、

 最近は、ゆっくり歩いてみたり、樹木を眺めてみたりして不思議に気持ちが落ちつきます。

◇瞑想

 ちゃんとできているのかわからないけれど、ここ1,2ヵ月は、自分の本当の望みや、手放すことについて、瞑想をしています。少しずつ、ゆっくりだけれど、心の中が透明になってきているのを感じます。

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セラピストから一言

いかがでしたか?

Kさんのセルフケアのポイントは、

 

朝ヨガの習慣化で日々の体調の変化に気づいていること

◇不調に気づいたら自分を大切にして早めに休むことができていること

◇がむしゃらに頑張って倒れるという仕事のスタイルを変えたこと

◇呼吸法でエネルギー配分のバランスをとっていること

◇アーユルヴェーダの白湯健康法をしっかり続けていること

◇自然に親しむようになったこと

​◇瞑想で自分の心と深く向き合い、心の透明感が増していること

 

だと思います。

さらにわたしが一番驚いているのは、Kさんのメタ認知力の深まりです。

自分の心の捉え方、呼吸の仕方、行動パターン、生き方の癖を、まるで他人が客観的に観察するように、自分で自分を俯瞰して、冷静に分析していることです。

この観察力こそがヨガの真髄。

自己客観視力が高まると、自然に自己コントロール力が身につきます。

ヨガとは、自分で自分の生命を慈しみながら、大切に丁寧に生命をあつかい、

自分らしく輝きながら、心安らかに生きるための智慧なのです。

そんな<あり方>で生きられるようになったとき、その人は周りの人をも幸せにできる光にあふれます。