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沖縄ヨガセラピー
強くありたいあなたへ
し お り Ver.1
久高島おしのびリトリート 2023.夏
〜神の島×太古の波動×ヨガ
太陽、月、龍宮、宇宙(そら)をあおぎ
自分自身の内なるforceとつながる旅〜
久高島の地図より 山崎紀和氏
リトリート参加者さま
大切なあなたへ
※このしおりはプリントアウトして、大切に保管してください。
プリントできない方は6月上旬にVer.2と共に郵送いたします。
このたびはリトリートへのご参加、心から感謝申し上げます。
2023年も半分にさしかかり、梅雨に入り、台風まで来るようですね。
今年の後半へ向け、分岐点をむかえました。
あなたの心はいま、どんなことに波立ち、ふるえ、ゆれ動いていますか?
無意識の深いところまで心をながめるゆとり、持つことはできていますか?
忙しい生活のなかで、一歩立ち止まって自分をながめるって、とてもむずかしいですよね。
リトリートは、直訳すると、<避難>とか<退避>などの意味もあり、文字通り<心を亡くす>忙しい生活から逃れ、心をしずめ、自分の本質へと還るひとときを過ごす、という意をふくみます。
久高島は琉球王府の聖地として<神の島>と呼ばれますが、それ以上に興味深いのは、尚巴志が三山を統一して王府をかまえるよりずっと前、グスク時代をさかのぼり、貝塚時代や旧石器時代から、久高島には人が住んでいました。
定住した人もいれば、南方の海から訪れ、さらに北をめざす人々もいたようです。
私たちホモ・サピエンスの先祖は、諸説ありますが、約10〜20万年前にアフリカで誕生し、約5万年前にアフリカを出て、東から全世界に散っていったと言われます。
なぜ、ホモ・サピエンスは東をめざしたのでしょうか?
食べ物を求めて? より住みやすい地を求めて? さまざまな理由があると思われますが、東の地平線(水平線)から昇りゆく太陽をながめ、太陽が昇る地をめざした人々がいたのではないでしょうか。
地球が丸いことが科学的に発見されていない頃、人々は地球は平らで、遠く地の果てに太陽が昇る理想の地があると考えていました。沖縄では、ニライカナイ(ニラーハラー)と呼ばれますが、インドのサンスクリット語にもサーパラーガティ(彼の究極なる目的地)という、似た響きの言葉があります。不思議ですね。
東をめざしたホモ・サピエンスは、インドやインドネシア、東南アジアを経て、陸ではなく海を渡り、南方の海を航海しながら、約3万年前頃、琉球列島へ到達したと言われます。
旧石器時代の人々がどうやって黒潮を超え、琉球列島へ渡ったのか、科学的な再現を試みたドキュメンタリー映画<スギメ>、アマゾンプライムで鑑賞できますので、ぜひリトリート前にご覧になってみてください。
スギメとは、杉の女神。杉で作った丸木舟。勇壮なホモ・サピエンスが移動の道具として使った太古の船です。
琉球は、太陽をめざして未知の海洋を丸木舟でこぎだし、巨大海流の黒潮を乗り超えてこの地にたどりついた、勇気と智慧に満ちるホモ・サピエンスの末裔の地なのです。
琉球古神道の源流は太陽崇拝であり、東廻り<アガリウマーイ>が琉球王朝時代から現代人にまで脈々と引き継がれていることは、太古の人々の祈りの波動が今なおこの地に息づいていることを物語っています。
……………
さて、久高島にも、約2000年前のものと言われる旧石器時代の居住跡が残されている場所があります。
誰が住んでいたのか、いつ頃この地を去ったのか、今となっては分かりません。
このような人々は、風通しのよいクバの林に住み、湧き水があり、海の近くで貝などの採集に便利な地を好んだようです。クバなどの植物で皿やかごなど生活に必要な道具を作っていたと思われ、それらの品はすべて大地に還るものばかり。土器の類の遺跡は残っておらず、わずかに石を組んだだけの御嶽や石垣の痕跡、湧き水の跡などが遺されているのみです。
これを<消える文化>と呼ぶそうです。
太古の昔、豊かで智慧にあふれる精神文化がこの地に営まれ、しずかに土に還ってゆきました。
リトリートでは、琉球王府に仕えた神女たちの由緒正しい拝所や御嶽をたずねますが、今回の目玉は、地図にない、2000年前の人々の居住跡の御嶽です。
そこは、数千年という時の隔たりを忘れるほど、人々の生活の息吹が感じられる不思議な場所です。
久高島の有名なクボー御嶽も、じつは古い人々の居住跡と言われ、もうひとつ、クボー御嶽と陰陽一対のナカノ御嶽も、居住跡と言われます。
太古の人々が大切に生活を営んだ地を、子孫は御嶽として、今も大切に守り抜いているのですね。
みなさんも、数千年前の人々の祈りと波動を五感で味わいながら、この地に手を合わせ、太陽をめざして力強く海を渡った人々の生命エネルギーとつながってみましょう。
……………
さあ、台風が来ます。
自然界の荒れ狂うエネルギー、これは宇宙のエネルギーです。
宇宙を支配するのは、創造、維持、破壊の循環。
すべての文明も自然界も、このサイクルを表しています。
変化と破壊があってこそ、古いものがこわれてこそ、思いもかけない新しい創造へ、自由に羽ばたいてゆけます。
脱皮できない蛇は滅びる
〜ニーチェ
インド最古の神であり、ヨガの主神でもあるシヴァは、破壊と再生を司ると言われます。
舞踏の王、シヴァは、宇宙の創造のとき、エネルギッシュなダンスを踊り、万物にエネルギーを注ぎ、この世界を創造したと伝えられています。
私たちの中にも、シヴァの生命エネルギーが、宇宙を展開させているエネルギーが流れているのです。
自分の内がわの、古いものがだんだん溶けて、くずれて、流れ去ってゆくのを感じませんか?
破壊がなければ、創造はなく、新しいものは生まれません。
古いものとは、目に見える物かもしれません。大切にしてきたアクセサリーだったり、洋服、バッグ、髪型、食器、家や車、仕事…
目には見えないものである場合もあります。自分の信念や価値観だったり、人間関係、仕事、習慣、過去の記憶…
あたりまえに自分の一部だと思っていたものが突然こわれたり、予想外の変化が起きたり、立ち直れないほどのショックでたたきのめされたとき。
そんなとき、私たちは脱皮の時期を迎えているのかもしれません。
破壊から再生へと立ち向かうエネルギーは、いつも私たちの内側に眠っています。
それは、勇気と希望と信頼のエネルギー。
私たちの先祖が、恐怖を手放し、前人未到の未知の大海原へこぎだしたのと同じエネルギーが、私たちの内にあり、あなた次第で、そのエネルギーをいつでも引き出していけます。
風の時代を迎えたいま、一人一人が自分のパワーに気づき、そのパワーを生かして自分らしく生きることで、自分自身を幸せで満たしながら、地球や宇宙の調和に自分らしく貢献してゆけます。
今回のリトリートで、あなたが太古の人々の生命エネルギーとつながり、あなたの内に眠る無限のforceにめざめることができたら、セラピストとしてこれ以上の幸せはありません。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
リトリートまであと1ヵ月。楽しみにお待ちくださいませ。
しおり Ver.2は6月上旬にお届けする予定です。
Ver.2では、詳しい行程、持ち物などをお知らせいたします。