伊江島訪問記①
響きわたる麦の唄が
島から戻った今も
心に残って胸が温かいです
………
泥にふせるときにも
歌は聞こえ続ける
そこを超えておいで
くじけないでおいで
どんな時も届いてくる
未来の故郷から
麦の唄 中島みゆき
………
沖縄本島の北西部にある伊江島は
思っていたよりずっと観光化されてなくて
人が大地に根ざし
落ちついた生活を営んでいる息吹を感じました
過剰なマネーが人と大地の絆を分断して
大地が放棄されつつ、荒れ果てゆく島とは違って
よく手入れされた畑も緑も輝いています
繰り返し行きたくなる島に
また出逢ってしまいました
興味のある方はおつきあいください♪
伊平屋島や伊是名島のように水が豊富でないため水田はありませんが
ここは、麦が実るんですね!
土の色が本島と違い、濃い茶色
この土で伊江島小麦が栽培され
ムジヌフ天ぷら、ムギコクトウ天ぷら、パン、そばなどが
とても美味しいんです
その名も〈江島神力〉
神の名を冠するとおり
無農薬で元気に育つ小麦だそうです
沖縄戦で最も激しい戦闘があった島
戦後は自分たちの土地を守ろうと非暴力の戦いをつらぬいた島
小麦、落花生などの穀類を育てつづける気概からは
自らの足で立とうとする心意気を感じます
一言で印象を伝えると
力強さ、凛々しさ
汗をかいて城山(タッチュー、地元の人はグスク山と言う)へ登ったあと
城山のふもとで
コバルトブルーのコンテナの小さなカフェと麦畑を見つけましたよ
cafe E-SABI(カフェ イーサビ)
無農薬の自家栽培の小麦で作った
ピタパンやアンダギー、麦天ぷらなどが並び
ドリンクやぜんざいも充実したメニュー
定年して、始めたばかりなのよ
麦はぜんぶ無農薬で育ててるの
いずれは野菜もぜーんぶ自給するつもり
2日は畑して、5日はお店!
少女のようなキラキラする瞳で話してくれたキュートな女性の店主さん
お店のとなりは、彼女の麦畑
海風と陽光を浴びながら
芽吹いたばかりの苗が風にゆれてました
激戦地だった城山が
静かにcafeと畑を見下ろしています
中島みゆきの麦の唄が聴こえてくるような
心に染みわたる風景でした
cafe E-SABI
ぜひ行ってみてください
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