
夏の終わりに徒然に…
打ち寄せては返す波が
折れたサンゴを浜へ運んできます
台風が続いたせいでしょうか
荒波に打ち上げられた珊瑚が
小山をなしていました
沖縄の天然の浜を歩くと
波にもまれて砕けた珊瑚が
幾層にもつらなって
美しいグラデーションをなしています
サンゴの形を残したもの
石みたいに砕けたもの
サラサラの白砂と化したもの
不思議なことに
同じカタチ、サイズのものは
まとまって同じ場所に集まっており
ゴツゴツしたものはゴツゴツ同士
ツブツブしたものはツブツブ同士
サラサラしたものはサラサラ同士
自然に別れてゆくんですね…
人間もおんなじだと思いました
目には見えない透明な波にもまれながら
自然に出逢う人(あるいは場)
しばらく共に過ごす人(場)
時が経ち、別れてゆく人(場)
それが究極の自然のすがた
サンゴはカタチや重さで別れていますが
人の場合は
心のあり方
雰囲気、波長
生きることへの向き合い方
生命エネルギーの波動のようなもの
そんな本質が
出逢いと別れに影響しているような気がします
波動、波長が合わなくなると
違和感
かみ合わなさ
息苦しさ
重たさ、閉塞感
こんな感覚が
知らせてくれます
その感覚を無視し続けると
身体の不調があらわれ
それでも理性がその不調を無視し
感覚的直観を抑圧し続けると
やがて不調は病気となって
身体は本気を出してあなたを守ろうとします
お願い、気づいて
一緒にいる人
いる場所
やってること
間違えてるよ
理性は、病的な道徳心(超自我)の持ち主なので
直観が知らせる感覚よりも
夫婦だから
友達だから
親子だから
長年お世話になったから
ずっとこうしてやってきたから
頑張らないと
我慢しないと
左脳優位の現代人は
いろんな理屈をつけて
義務や責任、社会通念のほうを
優先しがちです
でも、〈道徳〉〈倫理〉のようなものは
時代や国・地域が違えば真逆になることは
歴史が証明していますね
こうしたあいまいな社会通念にしがみついて
自然の流れに逆らう
抵抗する
しがみつく
たたかう…
そんなことを続けて自分を束縛しても
生命を傷めるだけだと
わたしは前半生で悟りました
〈別れ〉に理屈はいらない
あるがままに
大いなる流れの中で自然に起きたこととして
ただゆったりと受け入れてみてください
そして、前を向く
サンゴたちが波にもまれつづけるうちに
最後は金色に光る砂となって
美しい砂浜の一部となってゆくように
ひともすべての被造物も
別れや出逢いを繰り返しながら
最後は金色に輝く粒となって
ひとつになるのですから
過ぎ去っていった人とも
別れた人とも
いくたびもの循環をへて
金色の海岸でふたたび巡り逢えます
最後までお読みいただき
ありがとうございます
Comments