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  • 執筆者の写真おかもと まきこ

知性から、ハートへ


知性からハートへ

〜カタルシスの扉がひらくとき


苦しみからぬけだそうとして

もがいてもがいて窒息しそうになったこと

ありませんか?


考えて、悩みぬいて、また考えて…


ぐるぐる思考で脳はオーバーヒート

それでも思考はとまらない


そんな思考の泥沼を

私もたくさん通ってきました


泥沼にはまると

どんなに思考や知性をつかっても

ぬけだすことはできませんでした


おぼれている人が水に浮くためには

いったん

すべての力を抜く必要があるんですね


これもしなきゃ、あれもしなきゃ

あんなことして、まずかった?

もっとがんばらないと…


外のものに心をうばわれ

別な自分になろうとしてジタバタして

完全に自分自身を見失ってしまったら


いったん

全身を脱力させて

心もゆるめて

すべてのとらわれを手放して

<今、ここ>にもどってきましょう


静かに澄んだ心

透明な心

ゆったりと自然な自分にもどってくると

自分の内に

いつも湧き水のように

こんこんとあふれている慈愛、やさしさ、安らぎに

ふと気づく瞬間があります


呼吸法やヨガは

自分を見失った状態から

自分自身へ還るための行法


勝負や損得などの野心にまみれた思考をこえて

分離・孤独という妄想(マーヤ)を突き破って


抑圧から解放へ

拒絶から受容へ

意地から素直へ

疎外感からぬくもりへ

苦しみから安らぎへ

愛と一体性という真理へと


内なる変容が

静かにおとずれます


この移行、反転、昇華は

どのようにしておこるのでしょうか?


ヨーガ・スートラは多様な理論や技法によって

だれもがこの状態へ戻っていけるように編纂されましたが


でも、難しい理論や技法を駆使しなくても

長い年月を費やさなくても

こうした反転・昇華がおこり得ることに

最近、気づきました


◇音楽や絵画などの芸術をあるがままに感じ、心が動いたとき


◇夜明けや日没の空、海、山などの自然界への没入によって忘我の境地に入ったとき


◇あたたかい涙が一気にあふれだして、思考を突き破ったとき



その瞬間

知性(頭部)をさまよっていたエネルギーが

ハート(胸)へと流れだして

そのエネルギーの奔流が

重たいものも、よどんだものも

すべてを押し流していきます


凍土のように冷たく固く閉じた心が

一気にとけだして

解放されてゆく

あの奇跡


カタルシス、浄化


この瞬間がおとずれる可能性は

すべての人に開かれています


子どもはよく涙を流しますね

子どものようにやわらかい心でいる

頭でばかり考えずに、ハートで感じてみる


カタルシスに出逢うコツかもしれません


満月の月夜浜は

そんなカタルシスを起こすエネルギーに満ちています


浜辺ではだしになって

寄せては返す波に足をぬらして

心のままにステップをふんでみませんか


忙しすぎる日常で

心が乾ききって砂漠のようだと感じたら

満月の月夜浜へ出かけてみてくださいね


最後まで読んでくださり

ありがとうございました

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