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執筆者の写真おかもと まきこ

満月パワーで<手放す>決断


 昨晩(5/26)は、3年ぶりの皆既月食に、一年で一番月が地球に近づくスーパームーンでした。

 月の引力はとても強いです。満月と新月の海の変化、ご存知ですか?

 素潜りが大好きな私は、大潮の上げ潮(上げ7分くらい)の夕方、シュノーケルで海を探索したことがありますが、この時間帯、普段は見られない魚たちが一斉に現れ、生命力あふれた動きを見せ、海全体が活気づくのです。釣り好きが大物を狙ってこの瞬間に竿を投げるのも頷けますね。


 人間の身体もほとんど水分でできているので、月の力を受け取っているはず。

 ちなみに私はおとといの夜から昨日朝、前頭葉のあたりが引っ張られるような、軽い痛みを感じました。若い頃からひどい偏頭痛持ちで、週末はいつも嘔吐するほど激しい頭痛に悩まされていた私ですが、ヨガをするようになってから頭痛知らずだったので、昨日の違和感は月のせい?と思いました。


 今回の天体ショー、梅雨入りした沖縄では見られないかも、とあきらめていたのですが、晴れ間が広がり、東の空から欠けた月が昇り、だんだんまるくなって、夜10時過ぎには、巨大な満月が輝いて昼のような明るさでした。

 やっぱり、月って不思議ですね。

 普段の生活で私たちって、小さなことに悩んだり、くよくよしたり、自分が嫌になったり…。自分だけの枠の中で心が翻弄され、気がつくと自分中心の<利己心>まみれになっていたりしますが、月へ意識を向けるだけで、小さな意識がぐんぐん広がって、地球や、惑星や、宇宙の広大な生命原理と、ほんの一瞬、繋がれるような感覚になれます。


 ムーンサイクルヨガを月2回行うのも、肉体に閉じ込められた小さな自分から、ほんのひととき自分を解き放ち、地球という星に生まれたすべての生命に思いを馳せ、太陽や月、そして宇宙という無限の存在へ意識を拡大し、<本来の自分>の姿を思い出し、自分自身の心のうちにある静けさ、幸福感、慈愛の境地を味わってもらいたいから。


 昨日もたくさんの方のご参加、ありがとうございました。

 月ヨガ大好きで常連の方、初めての方、娘さん(可愛い女子高生)を連れたお母さん…

一期一会のヨガの出会い。


 畑に囲まれ、虫やカエルの鳴き声が響く心地よい空間で、心と心が通い合う温かいひとときでした。

 初めての方からは、「呼吸が浅いことに気づいた」「上半身がとても緊張していることに気づいた」「ここに来る前はお腹が張って痛かったけれど、痛みがなくなった」「緊張が抜けていくときの、身体の感覚が気持ちよかった。呼吸だけでやれるってすごいと思った」

 などなど、ヨガセラピーの効用について、嬉しい感想をいただきました♪


 体験後、プライベートセラピー、親子セミプライベートセラピーのお申込みをいただきました。

 私が一方的にみなさんを支えているのではなく、私も支えられています。エネルギーは常に、一方通行ではなく、双方向で流れるもの。<支え合い>こそが、生命の本質だと感じています。

 クライアントさんからたくさんのエネルギーをいただき、私も私らしく、輝いていける。クライアントさんの存在に、いつも、心から感謝しています。 


 そうそう、タイトルの<手放す>を忘れていました。

 本当に望む自分へ近づくために、自分にとって不要なものは何かを見極め、手放す決断をするのが満月のテーマ。

 ちなみに私は、ここ一か月ぐらい、心のうちに迷いが生じることがあり、その迷いを最初は<悪いもの>と決めつけて追い出そうとしたのですが、「ちょっと待てよ」と思い、その迷いと葛藤を、しばらく抱えてみることにしました。1ヵ月ぐらいですか、ちょっと辛かったのですが、心の中でそのモヤモヤを抱えていて、瞑想を重ねてきました。否定的なものを否定するのではなく、否定的なものも穏やかに受け入れ、味わってみることが大切だと、クライアントさんたちに声かけしてるのに、自分ができなかったらまずいですよね。

 焦って答えを出そうとせず、抱えているうちに、満月に近づくにつれ、迷いが氷解して、ある部分明晰な答えが出て、ある部分は許して受け入れることができました。

 言語化するのは難しいのですが、心の枷がひとつはずれて、心が澄みきったような感じです。

 私自身の努力もあったと思いますが、満月のパワーが最後の一押しをしてくれたような気がします。

 生きている限り、次々に波のように押し寄せてくる心の課題。月が満ち、そして欠けていく月のリズム(周期)に支えてもらいながら、乗り切っていきたいものです。


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