この美しいハスのクリスタルのように
<心>という湖が
水晶のように透明になったとき
わたしたちの<本質>があらわれます
…………………………
静けさ、調和、幸福感
自由、解放、安らかさ
強さ、勇敢さ、恐れのなさ
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呼吸法によって
自律神経にアクセスし
生体恒常性(ホメオスターシス)を調整しながら
心の波(思考作用)を静めてゆくと
だれでも
この意識状態に近づいてゆけます
スピード&競争社会
この不調和な現代にあって
わたしたちの心は大なり小なり
不安感や焦燥感を抱えています
その不安定な心を
思考の力だけで変えていくことは難しいので
ヨガセラピーは呼吸や肉体を使って
<安らかさ>を心へ波及させていきます
自律神経を介する肉体→心へのボトムアップ
ヨガセラピーの最後
ゆったり深まった呼吸と
緊張が解放された心地よい体感を
あるがままに味わいながら
わたしたちは<本質>へと
近づいてゆきます
クライアントさんたちの
目の輝き、表情、穏やかさ
なにかがそぎ落とされたような、すっきりした雰囲気
その変化は言葉では言い尽くせません
ヨガセラピーによって
脳波がアルファー波に導かれたり
オキシトシンというホルモンの分泌が促進され
安心感や幸福感が深まる効果が報告されていますが
心が透明になって本質が輝き始めたとき
科学を超えた<変容>を感じます
ある素直なクライアントさんが
「わたしの本質って
イライラしたり怒ったり
ネガティブなものとばかり思ってました」
と口にしました
「わたしに強さなんて、ありますか?」
と自信なさげにつぶやく方もいます
他人の前では見せない自分
内なる心の否定的な感情や思考を
<これが自分なんだ>
と思い込んでしまいがちですが
でも、違うのです
否定的な感情や思考は
あなた自身の<本質>ではありません
あなた<本来の姿>はあくまでも
調和と安らかさの境地
それが永遠に変わらない本質
これは
四千年以上前から伝承されている
インドのヴェーダという古文書に記され
ヨガ哲学が大切に引き継いできた真理
ヨガとは
<自分とは異なるもの>に成ろうとする努力ではなく
わたしたちが
本来の自分ではないものと一体化する苦悩から目覚め
自分自身の<本質>を思い出してゆくプロセス
心におおいかぶさる不純物、にごりをとり除いて
<本質>へ立ち戻ってゆくメソッドです
心という湖が荒れ狂っているとき
湖の底にたたずむ<本質>は
おおいかくされてしまいます
否定的な感情や思考はあなた自身ではなく
心の大波によって本質が一時的に
隠されているだけ
…………………………
「ヨーガとは、心のはたらきを止滅することである」
「その時、見るものは本来の姿にとどまる」
「そうでない時は、(見るものは)心のはたらきと同じ形を帯びるように見える」
ヨーガ・スートラ 1章2〜4節
ヨガのバイブルであるヨーガ・スートラは
冒頭でこの大切な真理を明かしています
スートラとは
わたしたちが心の波をいかにして静め
<本質>に近づき、とどまり続けるための
〇哲学
〇呼吸と肉体への科学的・合理的技法
〇認知心理学的アプローチ
などを簡潔にまとめた書です
…………………………
それでも生きている限り
心の大波におそわれること
ありますよね
私自身が経験したことのある
最も苦しい波は
自分で自分を否定する荒波でした
わたしなんか最低だ
わたしは嫌われて当然
わたしには、生きている価値なんてない
消えてしまいたい
そんな大波の渦に引き込まれたとき
どうすればよいでしょうか
次回のテーマは<わたし>
<わたし>という人類最大の謎
<わたし>が<わたし>をおとしいれる罠
一緒に考えてみませんか
最後まで読んでくださり
ありがとうございました
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