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  • おかもと まきこ

月ヨガだより №16

更新日:2021年11月19日


神話はお好きですか?


古代の神々がみせる感情のエネルギーは


喜び、怒り、悲しみ、悔しさ


生き生きとほとばしるような

躍動感にあふれていますね


何千年もの時を超えて

語り継がれてきた物語がもつ生命力


その秘密は

<教訓>というこざっぱりした美辞麗句では伝えきれない

<感情>の持つ激しさ、矛盾、奥深さが

脈々と息づいているからではないでしょうか


今日は新月

月明かりのない闇夜の

星が輝く夜空を見上げて

星座のものがたりに思いを馳せてみませんか


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


激しい怒りにかられて

愛する狩人オリオンの頭をそうと知らずに

弓で打ち抜いてしまった

月の女神アルテミス


亡くなったオリオンを見て

泣き崩れるアルテミスの生きざまは

怒りに呑み込まれて行動する愚かさを

わたしたちの心に訴えます


最愛の妻を亡くした琴の名手、オルフェウス

妻を取り戻すために死者の国へ

死の国の王ハデスは


美しく悲しげなオルフェウスの琴の音色を聴き

「このメロディを聴いて

妻を返さないことなど私にはできない」

と答えました


言葉では伝えきれない音楽の力が

死の国の王の感情をみごとに動かした物語

(夜空と星の物語/パイインターナショナル発行)


オリオン座やこと座

星座に込められた物語が

何千年もの時を超えて

私たちの心を揺さぶるのは

なぜでしょうか


神々は

わたしたちよりもずっと

感情と近い関係だったようです


日本の古事記にも

スサノヲのように

荒ぶる神が登場します


怒り、嘆き、悔やみ

絶望、覚悟、勇気、希望


神々たちの生きざまは

人の心にひそむ感情の


恐ろしさ、醜さ、愚かさ

哀しさ、美しさ、強さ


そんなものをダイレクトに伝えてくれます


感情とはまさにエネルギー

このエネルギーを人生でどう使っていくか


感情から何を学び

人生をどう生き抜いていけばよいのか


古代インドのヨガの経典

ヨーガ・スートラはそのヒントを教えてくれます


「避けなくてはならない苦の原因とは

見る者と見られるものの結合である」

       ヨーガ・スートラ 2章17節


見る者とは

魂(プルシャ)

気づき

純粋な意識である私たちの本質

真我


見られるものとは

常に変化し、移り変わりゆく幻のような存在

この世界全体(現象界)

人の知性、マインド、自我意識からなる心的作用

そこには<感情>も含まれます


つまり

<感情>とは私たちの本質ではなく

魂が経験を通して気づきを得るために

目的を持って存在しているもの


私たちの本質は

<感情>ではなく<気づき>なので

感情を自分と同一視する必要はないのです


心に生じてきた感情に気づき

眺め、味わい、受け入れると

感情は自然に過ぎ去っていく


私たちには自分を感情と一体化せず、

観察する能力

<メタ認知力>が備わっています


自分が何を感じ、考え、行動しているかを

もう一人の自分が冷静に俯瞰する力

動物にはない、人間だけが持つ驚異の能力


ヨガや瞑想の入り口は

このメタ認知力を徹底的に鍛えていきます


そして感情に気づき、学ぶことで

感情にのみこまれず

むしろ感情というエネルギーを使って

自分自身を成長させていきます


メタ認知力が深まってくると

感情がそのままストレスになることは減り


心の内に感情のさざ波が生じると

「きたな」と気づき

あるがままに感情を観察し

感情を生み出す背景に瞑想する

そんな習慣が身についてきます


さあ、おそれずに

ハートを開いて、感情を感じてみましょう


この世界は舞台


目の前に起こる出来事

出逢う人


すべてに意味がある

わたしたちの魂が気づきを得て

束縛から解放されていくために巡ってくる

学びの機会


もしあなたが

あまりにも長い間、感情にフタをして

感情が凍てついてしまったなら

ぜひ神話に触れてみてください


あなたの心の琴線に触れる物語が

きっとみつかるでしょう


あなたの心に

本来の生命力がよみがえってきますように…


せっかく与えられた生命を燃やして

地球という舞台で

あなたらしく

生き生きと踊ってみてください


最後まで読んでくださり

ありがとうございました


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