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  • 執筆者の写真おかもと まきこ

変化こそ、常なるもの


明日は新月ですね


月は2週間おきに満ち欠けをくりかえしながら

わたしたちの心に

そっと地殻変動をうながしています


今回のテーマは

<変容 transformation>


目に見えるもので

変化しないものはありません


毎日、新しい命が生まれ

多様な可能性が鮮やかに表れては消え

すべては移り変わってゆきます


…………………………


今回のムーンサイクルヨガは

会場の都合でお休みですが


新月の夜は

<ギャザリング>

というブレンドエッセンシャルオイルを焚いて

<変容>をテーマに瞑想します


<ギャザリング>は

進むべき道を惑わせる混沌としたものに

立ち向かい、退け

より高いゴールをめざすあなたの味方

モーゼは感情と精神を崇高な目的に達するよう願い

サンダルウッドとガルバヌム、フランキンセンスを

一緒に焚きました(〜young living社より)


あなたも一人になれる時間をつくって

静かに目を閉じ

吐く息を細く長くする呼吸で心を落ちつけたら


<変化をうながしながら踊るシヴァの足音>に


瞑想してみませんか?


…………………………


この世を支配する創造、維持、破壊のシステム

ヨガの主神シヴァとは

創造・維持・破壊を司る神です


シヴァが躍るとき

世界はプラクリティの力でエネルギッシュに動き出す

   〜インド神話より


この世の混沌に力を与え、世界を形作り

あらゆる存在をダイナミックに動かすパワーを

ヨガ哲学では<プラクリティ>と呼びます


常に変化する相対的なものに

「絶対的な存在」という幻想を抱かせ

わたしたちを惑わすという意味で

<マーヤー、幻力・迷妄>とも呼ばれます


プラクリティとマーヤーは物質の源、エネルギー

このパワーを支えているのが<ブラフマン(普遍の存在)>

世界はこの力があるからこそ巡り続けます


その圧倒的な力に心を奪われ

その裏にある真実が見えなくなってしまうのが

わたしたちの苦しみの源と言われます


ヨガや瞑想は

プラクリティの世界に力強く生きながら

惑わされることなく

変化することのない真実を見極めるための

科学的・合理的な行法(メソッド)


夢に生きながら

心を研ぎ澄ませて目覚めているような状態をめざします


ではなぜ

プラクリティ=マーヤーは

わたしたちに様々なものを見せて

混乱や苦しみを招くのでしょうか?

なんのために?


それは物質や小さな自我意識に囚われている

わたしたちの精神を目覚めさせ


目に見えないもの

変わらない真実

自我を超えた他の生命たちへの共感

すべての生命との一体感、至福


そんなものに気づかせ

人類をより高い精神性へ進化をうながすため

とも言われます


<この世は最大のグル(師)である>


不幸という打撃は

マーヤーの幻から目覚め

悲しみや苦悩から自由になるための機会なのよ


とヨガの先生に言われたとき

わたし自身、最初は???でした


でも過去の苦しさを振り返ると

世界から与えられた出来事や出会いが

無力だった<自分>という殻をうちやぶり

新しい変化へ向かう

内なるパワーを引き出した


それは確かですね

もちろん、その体験の真っただ中では

混乱し、取り乱していましたが…


わたしの個人的な感想ですが

プラクリティの<変化を促す力>を拒んでしまうと

よりパワフルな力で圧迫されたような気がします


反対に、古いものを脱ぎ捨て

新しい変化へ立ち向かってゆくと

プラクリティの追い風が吹いて

軽やかに波に乗れたような気がしました


蝶の一生はイモムシからサナギになって

美しい蝶に生まれ変わりますが

サナギになったとき

彼らの身体は一度溶けて

ドロドロになるそうです


わたしもサナギになって

ドロドロになった時期があります

あのとき流したあたたかい涙が

古い殻をこわして

重たいものを流し去ってくれました


あなたの流したあたたかい涙も

きっとあなたを

クリエイティブに、パワフルに

変化と新しい環境へと導いていくでしょう


あなたにプラクリティの豊かな風が吹きますように


心の安定は、悲しみを超えた輝く光を知覚することでも得られる

    ヨーガ・スートラ 1章36節


最後まで読んでくださり

ありがとうございました


◇3月のムーンサイクルヨガ

 3月18日(金) 満月ヨガ 満(キャンセル待ち)

◇4月のムーンサイクルヨガ

 4月17日(日) 満月ヨガ 参加者募集中!

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