台風が過ぎ去ってゆきました
今回のテーマは創造、維持、破壊
自然界に流れる変化のエネルギーについて、思いをはせてみたいと思います
この5日間
台風の荒波で攪拌される海を
間近で見て過ごしました
水、海、雲、風、雨…
姿を変えながら荒々しく循環して
生命を巡らせるパワフルなエネルギーに
<神>を感じ
竜宮神と呼び崇めた太古の人々
沖縄はそんな古い自然信仰の痕跡が
今も息づいています
四方を海に囲まれ
視界を遮る大きな山もなく
空と海に開けた島に住む人々にとって
空、海、そして太陽と月は
いつも身近な存在でした
奥武島の竜宮神にご縁をいただいたのは3年前
この夏初めて
竜宮のおひざ元の海で泳がせていただきました
「ご縁があるんだね」という地元の方のコトバに背中を押され
リーフへ潜ってみたら
生き生きしたサンゴと魚の大群
朝一番に竜宮で泳いだあとは
垣花樋川(ガー)で禊ぎをしました
女性用のイナグガー
ここにも竜神がいました
大地の豊穣と人々の繁栄を育んできた
生命そのものの霊水です
それから一週間後
数年ぶりの大きな台風が襲来
台風11号が沖縄全域を吹き荒れて
空と大地の大浄化
大祓いの5日間でした
この海の攪拌こそが
あらゆる生命にとって必要な刺激
サンゴを蘇らせ
魚を呼び戻し
海の生命力が回復してゆく
どんなに美しい海も環境も
停滞したままでいると
ぬるく淀んでいってしまいます
荒々しい変化と転回
これは人間の成長にも、必要なことですね
どん底に突き落とされるような
試練や挫折があってこそ
人は自らの内なる力を引き出して
前へ進むことができる
古代インドの乳海攪拌神話を思いだしました
すべてのものを変化させてゆく自然界のエネルギーに
創造、維持、破壊の神
シヴァの神を見出したインドの人々
ヨガの主神でもあるシヴァは、舞踏の王
そのダイナミックなダンスが
宇宙のすべての被造物に変化を促します
この変化して移り変わりゆく現象界を
<絶対的なもの>と
盲目的に信じ込んで生きることが
ひとの苦しみを生む根源と言われます
無知とは、一時的なものを永遠なものとして、不純なものを純粋なものとして、苦しみを喜びとして、そして非自己を自己と見なすことである
ヨーガ・スートラ 2章5節
最後まで読んでくださり
ありがとうございました
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