セルフケアとしてヨガを選んでくださる方が
最近、年代・男女を問わず
とても増えているように感じます
心身のバランスをととのえて、もっと安らかになりたい
感情コントロール力を身につけたい
もう同じような課題でつまづきたくない
自分らしく自由に生きてみたい
こんな希望を抱いて
初心者の方が門を叩いてくださるとき
その出逢いに
感謝と歓びに満たされます
なぜなら
ヨガを地道に継続していれば
必ず、この思いはかなうからです
生活習慣を変えるために
スポーツを選ぶのもひとつの方法ですが
肉体だけではなく
<呼吸>を通して自律神経を操作しながら
<心>を科学的にあつかうヨガについて
一般的なスポーツとの比較・相違という視点から
ご紹介します
興味のある方はぜひ読み進んでみてください
◇やり方
スポーツ:速い動き、動的、反復
ヨガ:ゆっくり、安定と保持、快適
◇エネルギー
スポーツ:消耗
ヨガ:保存
◇効果
スポーツ:肉体疲労
ヨガ:弛緩、落ちつき
◇自我意識
スポーツ:自己顕示、闘争心強化
ヨガ:自我意識の昇華(自己滅却)
◇心のあり方
スポーツ:暗性(怠惰)から動性(激しさ)へ
ヨガ:動性(激しさ)から純性(おだやかさ)へ
◇影響を受ける体内組織
スポーツ:主に体壁筋、呼吸・循環器系
ヨガ:呼吸・循環器系、消化器系、内分泌・免疫系など
…………………………
いかがですか?
一番大きなポイントは
ヨガには敵がなく
スポーツには敵(競争相手)の存在がいること
ヨガが戦うのは純粋に、自分自身です
欲望へと引き寄せる感覚器官や
苦しみの源となる感情などを
あるがままに自己客観視して
自己コントロールして
心と肉体に引きずられる奴隷ではなく
心と肉体を道具として使う立場(主体)に
逆転をめざします
自制力が涵養されてゆくと
静けさ、安らぎ、調和に満ちて
<純粋意識>と呼ばれる
わたしたちの本質へと近づいてゆきます
ヨガは特別な人のためのメソッドではなく
だれでも同じようにゴールへ近づける
合理的・客観的な<心の科学>なので
安心して自分のペースで取り組んでいただけます
誤解のないようにつけくわえると
スポーツでも
競争ではなく自分自身の修行として
熱心に取り組んでおられる方々も
いらっしゃいます
また、弓道、合気道、空手道などの武道も
競争を超えて心の鍛錬として
取り組んでおられる方々が多いですね
これらはヨガと重なります
仏教の禅なども
ヨガのディアーナ(禅那)から生まれたもので
大きな意味で同じものです
目の前にそびえる高大な山へ登る道は
一つだけではありません
最も大切なポイントは<心のあり方>
ヨガでも禅でも武道でもスポーツでも
自分自身の心を磨くために行うとき
めざすゴールは、一緒かもしれませんね
注意したいのは
ヨガの中にも
ポーズの完成度、身体の柔軟さなどを比べて
生徒さん同士競わせるような流派さんが
いらっしゃること
ヨガの本質から逸脱しているかどうかは
参加したときの空気を
<自分の心がどう感じるか>を観察すれば
すぐわかります
もっと早くうまくなりたい!
あの人よりできない、だから私はだめなんだ
今度こそあのポーズをクリアするぞ
そんな焦燥感や渇望が生まれてくると
呼吸は浅く、心は速化・乱れて
<心の平安>をめざす本来のヨガとは
かけ離れた方向へいってしまいますね
あなたが心を磨くセルフケア
どんな方法が自分にぴったりかどうか
それは
あなた自身が一番知っています
…………………………
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